ヨシタケシンスケさんの絵本に「ころべばいいのに」というものがある。

嫌いな人がいたり、嫌な出来事があると、心がモヤモヤすることがある。イラッとして感情を爆発させたくなることもある。

そんなことは、生きていく中でいくらでもある。受験生も、ある。受験生の子をもつ親も、ある。

しかし、それを「仕方ない」で済ませるのではもったいない。そのときに備えたり、発想を転換させてみたりしてはどうだろう、という提案を、この本はしてくれる。

この絵本に出てくるのは【四つの箱】
・おいしいボックス
・かわいいボックス
・おもしろいボックス
・きもちいいボックス

名付けて【はげましセット】

実は私も、【はげましセット】を常備している。

最近の私の【おいしいボックス】の中身は、
もっぱらレンジでチンできるぜんざいで、

【かわいいボックス】は、孫の写真だ。

【きもちいいボックス】はウォーキングである。折り返し地点の美術館で、眼下に広がる景色を見ながら深呼吸すると、ほっとする。冷静になれて、かなり気持ちがいい。

全て揃える必要はない。
なにか大好きなものを、もしものときに備えておく。これが【自分の身を守る】のである。

嫌いな人や、嫌な出来事に費やしている時間はいらない。まずは、距離を置いて深呼吸。

感情を爆発させたくなるとき、感情を感情で表すのは、非効率的である。ノートや紙に書き出して、自分が何にイライラモヤモヤしているか可視化して整理するといい。スッキリする。

受験生は、ストレスが多い。
でも、それは受験生に限らない。一生そうなのだ。

だったらどうする。

永遠に世の中の文句を言う?相手を恨み続ける?そんなことをしたって、どうせ変わらない。ならば、あなたがすべきことは一つ。

【自分の機嫌は、自分でとる】のだ。

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