昨今、W杯のバスケットボールが熱い試合を繰り広げている。

特に、私が目を惹かれるのは、河村勇樹選手だ。彼のプレースタイルはさることながら、その誠実な態度に目がいく。彼がコートインのときにする【深い一礼】を、見たことがあるだろうか。

「コートに立ちたくても立てない選手がいる。

今自分がこうやってコートに立っていることは、当たり前じゃないんだというところを、試合に入る前に、コートに入り前に、再認識するためにコートに入る前は一礼して、全力で戦うということを誓って入っています。」

このようなことができる人は、

現状を、「当たり前」だと思わない。

成功したとき

「自分の」努力にだけ、焦点を当てる人がいる。

一方で、

「周り」に焦点を当てることができる人がいる。

どちらも間違いではない。

積み重ねてきたひとが、自分を自分で褒め称えたり、今までの努力が無駄ではなかった、と思うのは必要だ。

だが、そのもう一歩先にいるのが、

「周り」に焦点を当てることができる人間なのだ。

現状を当たり前と思わないこと。

支えてくれるひとがいるから、今があること。

毎日ごはんが食べられること。

帰る場所があること。

目標に向かって頑張れること。

サポートしてくれる人がいること。

それが、できない人も

世の中にはいること。

そう思うと、

中学校生活や、受験勉強で頑張っているのは

「自分だけ」

周りが支えてくれるのは

「当たり前」

なんて、思わなくなるよなぁ

と思った一日。

周りに意識が向く人間は、「この世の中に当たり前なんてないこと」を知っている。

全てのことに、感謝を忘れない。

それに気づけた人間が、本当の「力」を身につけることができるのではないだろうか。