「坊主にしてからこい!」

「試合中にヘラヘラするな!」

そんなヤジを気に留める様子もなく、颯爽と甲子園に現れた野球部員たち。

【慶應義塾高等学校野球部】

「坊主」ではなく「長髪」

エラーやミスがあったとしても悲壮感が漂うことなく、声を掛け合いのびのびとプレーする姿は、野球を、この瞬間を楽しんでいるようにも見える。

まさに「エンジョイ・ベースボール」

彼らは107年ぶりの優勝を手にし、

甲子園の歴史を変えた。

そんな彼らの「部訓」が話題となっている。

https://keio-high-baseball.com/philosophy-1/

楽しそうにプレーするだけで勝てるほど、スポーツの世界は甘くない。

技術も高く、精神的にも安定している慶應の選手たちの育成には「主体性」を重んじるものがあった。

監督やコーチの指示をただ聞き、従うのではなく、「選手たちが主体」となって練習に取り組んでいるということだ。

【自分の評価は自分でしろ。人の目、人の評価を気にしてばかりいるとパイプが詰まる。】

部内でも、「自分が主体」となって生きることを強く求められる。

近年、生きていく上で必要な力は、

求められたことを忠実にこなす能力」よりも「答えを自分で導き出す能力」に変わってきているように思える。

指示通りに動けることも重要だし、それも才能だ。

はじめのうちはこれで、基本を徹底的に叩き込む。

問題はここから。

誰かの指示がないと動けない、動かない。

「誰かがなんとかしてくれるだろう」

「失敗したら、人のせい」

このような「他人頼み」な姿勢は、いかがなものだろうか。

「自分で考えて」行動する。

これは勉強にも、これからの人生にも必要な力だ。

今の自分が伸ばすべき能力は何か、

そのために必要な練習は何なのか、

調べ、学び、「自分で」考える。考えてほしい。

その先には、きっと

学ぶ「楽しさ」が待っている

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