最近、保護者の方々との会話で

「今はとにかく、ほめてください。」

と伝えている。

それはなぜか。少し想像してみて欲しい。

「料理」に例えてみよう。

「料理」とは、とにかくものすごく面倒が多い。時間がかかる作業だ。

まず献立を考える。

栄養バランス、家族の体調、好み等常に考えながらの作業だ。

次に買い物に行く。

ただ行くだけではない。

なるべく安いことを重要視する人は、店をはしごする。産地や製造方法に着目する人は、たとえ遠くても家族の健康のために車を走らせるだろう。

どこ産? 何が入っている? 製造方法は? 添加物は? えさは? 飼育方法は? 値段は? 今週の予算は?

チェック項目は山積みだ。

そして家に帰る。

洗い物がなるべく少なくなる下ごしらえや料理の手順、家族の帰宅時間と意識し、料理する。

こうして、ようやく料理は完成する。終わった後にはもちろん食器洗いや、キッチン、シンクの掃除までついてくる。

これだけ大変な作業をしてやっと出来上がった料理に対して、

やれ「塩が足りない」だの「味が濃い」だの「なんかべちゃべちゃしてる」だの、お褒めの言葉もなく、批判めいたことを言われたらどうだろう。

鬱陶しいことこの上ないだろう。

「はぁ??????」の連続だ。はらわたが煮えくり返る。

【今、我が子の勉強にとやかく口を出すのは、まさにこの状況と同じである。】

子どもは、指示された学習内容を、今の自分の状況にすり合わせ、計画を立て、成績を上げようと努力してる。そんなとき、とやかく横から口出しされた我が子の気持ちは、これと同じなのだ。

面倒なこと、小言は私が言おう。

保護者の方は、とにかく、一点でも上がれば褒めてもらいたい。

一番身近にいる人間から認められることは、どもたちのやる気に確実につながる。(ほとんどの子どもは、態度には出さないだろうが。)

実は、「ほめる」というのは…

[次回へ続く]

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