子どもに何かして欲しいときや、意見が言いたいとき、

あなたは「外交官」

このときの会話は「外交交渉」だと思って欲しい。

外交官の役目は、

国同士が「良好な関係」を築きつつ、こちらの意見に耳を傾けさせ、互いの意見に折り合いをつけ、「協力し合う関係」を築くことである。

【一方の指示に、強制的に従わせることではない。】

これは、親子関係に似ているのではないかと考える。

子どもがゲームやスマホばかり扱っていると、「勉強は大丈夫なのだろうか…」と心配になるだろう。子を思えば思うほど、声をかけたくなるのが親心。

「まだゲームしてるの!」

「いつまでスマホ扱ってるの!」

「勉強しなさい!」

言いたくなる気持ち、非常によく分かる。私も父親として、身に覚えもある。(以下、私のことは棚に上げて話すが、自分に向けても言っていることである。耳が痛い!が!聞いてほしい。)

しかし、大前提として、

親の立場は上ではないし、子の立場は下でもない。

そして、「命令」は、中学生という「自立心」が芽生える成長過程の彼らにとって、逆効果だ。

一瞬、話を聞いた風(ふう)に見えても、すぐに戻る。そう、彼らは聞いていない。

では、どうすればいいのだろうか。

私は、まず【共感】してみることを、ここに提案する。

相手の興味があることに、こちらも興味を持ってみるのだ。

「何してるの?」

意外なことに、日頃の会話をしない子も、自分の好きな話は教えてくれたりする。

多分、聞いても分からない話の方が多いだろう。しかしそこは、まず聞くのだ。

「ふんふん、それで?」

「へー!面白そう!ちょっと教えて!」

なんて興味を示してみる。

自分の好きなことに興味を示してもらえると、ひとは嬉しいものである。

そうして、【興味を共有】して、まず、【和やかな関係】を、築き上げる。

そうしたら、その後にやっと「外交交渉」である。

「ゲームが楽しいのはわかった!でも、後少しで定期考査だ。何事も準備が大事。だから、何時になったら勉強を始めるか、決めておくのはどうだろう。

「んな!そんな話を、子どもが素直に聞くもんか!」

「その前に、そんなことする心の余裕も、時間の余裕もないよ!親も疲れてるんだ!」

そうだ。ほんとにそうだ。分かる。

しかし、子どもは少なからず、自分の行動に対して、罪悪感を抱いているものだ。

頭ごなしに言われると、「絶対聞かない話」は、共感をしてしてくれる相手からされると、意外とすんなり聞き入れられることがある。

敵対心が、仲間意識に変わるとき、交渉が成立する可能性はぐっと上がる。

子育ては、本当に大変だ。

体力勝負だ。心の余裕がいる。

一朝一夕には、良好な関係は築けない。

だからこそ、地道な努力が関係を作り、話を聞くことで、互いの話に耳を傾け合うことができるのだ。

共感することで、共感してもらえる。

親子といえども、別の人間である。

気持ちが勉強に向くような声掛けをするのは、良好な関係を築いてからかもしれない。